4.テキストの追加と変更
SAP規格のフィールド名やフィールドグループ名が、特定の業界や企業で使用されている語彙と一致するとは限りません。よく使用する語彙が表示されていれば、システムの習熟はより一層簡単になります。
下記の例題(品目マスタデータ)に “旧品目番号”という項目があります。
「MM Number」という名前は会社の皆さんが慣れている表現なので、この名前を保持したいと考えているとします。 これを行うには、text コマンドを使用します。
text F[旧品目コード] “MM Number”
text コマンドでは、フィールドラベル、グループボックス名、ボタンテキストを変更できます。
頻繁に使用されるフィールドであれば、globaltextreplace を使用してシステム全体の名称をすべて変更できます。
例:GlobalTextReplace “品目” “サービス”
上記のテキスト置換コマンドをjsession.txtファイルに入れます。 このスクリプトファイルは、R/3セッションごとに1回、ログオン画面の後に実行されます。
すべてのトランザクションのスクリーンタイトル、メッセージテキスト、メニューが自動的に変更されます。
特定の組み合わせでは、別の置き換えが必要な場合もあります。
例えば、 “品目” を “サービス” に置き換えたいが、 “品目タイプ” の場合は “カテゴリー” という単一の単語に置き換えたい、という様な場合などです。 これは、以下の記述で実行できます。
GlobalTextReplace “品目” “サービス”
GlobalTextReplace “品目タイプ” “カテゴリー”
変更後のスクリーン(MM01およびVA01)
- ロングテキスト、リスト見出し、およびSAPツリーコントロールのテキストは、同様のように変更はされませんのでご注意ください。
textコマンドのその他の機能:画面に追加のテキストを表示することができます。 例えば、ログオン画面に小さなヘルプテキストを追加することができます。
Box (8,1) (10,32) “ヘルプデスク”
Text (9,2) “内線 6732 または helpdesk@xyz.jp”
- imageコマンド(GuiXTチュートリアル6)を使用するとより一層きれいに仕上げることができます。